第6弾:血圧が気になる方のための6つのアドバイス

~私達日本人が必要な食事量とバランス~血圧が高いと何がよくないのか?高血圧は血管の内壁が傷ついて「動脈硬化」が引き起こされるとともに、血管に血液を送り込むのにより大きな力が必要となるため、心臓に負担がかかります。これが進行すると、心臓の機能が低下して狭心症、心筋梗塞、不整脈などの症状を起こす原因になります。サイレントキラーと言われ痛みや不快感などは特に感じないまま進行してきます。健康診断で指摘された場合は、症状がなくても受診しましょう。

6つのアドバイス

Point
体重変化はありませんか?

肥満は高血圧を招き、動脈硬化を起こす危険を高めます。肥満と言われた方は急激な減量は厳禁。運動量や体重の変化をみながら月に1kg を目安に減量すると無理がありません。

Point
塩分が無意識に増えてない?

減塩は、日本人にとっては至難の業かもしれません。味見をしないで醤油をかけたり、刺身にべったり醤油をつけたりしていませんか?少ない塩分でも、香辛料や酢、レモン汁や鰹節などの旨みの強いものなどを活用すると、少ない塩分でも満足できますよ。最近は、減塩の商品もたくさん増えています。

Point
野菜や海藻類をたっぷりと

食物繊維には塩分を吸着する作用、マグネシウムには血管拡張作用があると言われています。カリウムはナトリウムの排泄を促す役割を果たしています。外食が続くと、野菜、きのこ、海藻、イモ、豆、果物が不足しやすいので、外食が続いたときには、ぜひ意識して食べるようにしてください。

Point
動物性脂肪を控える

血圧が高い上に血中脂質の値も高いと、動脈硬化の進行が早まります。脂肪分の多い肉、魚卵や塩辛なども好きな方は少し控えていきましょう。

Point
良質なたんぱく質はバランスよく

肉、魚、卵、大豆、乳製品は、どのたんぱく質がいいのかとよく聞かれます。答えは「それぞれ良い」です。牛肉にはミネラルが、豚肉にはビタミンB 群が、鶏肉には疲労回復物質が多いとされています。特に魚にはビタミンミネラルは多く、魚油も良質な油です。「毎日様々な食品を少しずつとる」とい
うことが、やはり大切なのですね。

Point
アルコールはほどほどに

アルコールを習慣的に摂りすぎると、高血圧になる確率が高いことが知られています。また、肥満や高脂血症を招きやすく、動脈硬化に拍車をかけます。また、アルコールを代謝させるために、エネルギーを作りだす時に必要なビタインB 群が利用されてしまうなどの弊害もあります。適度な量(日本酒なら1 合、ビールなら500ml 程度を目安に)を心がけましょう。