今回のテーマは「水分補給」です。
水分補給の一番の目的は「体温調節」にあります。梅雨の合間や梅雨明けなど気温が急に上昇したときに多く発生する「熱中症」。まだ暑さに体が慣れていない時期に起こりやすいのです。抵抗力がついてくれば血液循環がよくなり汗の量も増え、より効果的な体温調整ができるようになります。
30 分ごとの補給を習慣に
一般的に人は、水分を1日約2.5L を体内から失うといわれています。 (尿:約1,500ml、不感蒸泄※:約900ml、便:約100ml)。
※ 呼気や皮膚から失われる水分
夏場は汗をかく分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。しかし、一度に大量の水分を摂取すると、体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こします。
効率的に体内に吸収できる量は一度に200ml 程度。「がぶ飲み」は控え、喉が渇いていなくても30 分に1 回は、意識して補給する習慣をつけると安心です。
牛乳を効率的に活用します
運動直後30 分以内に糖質(15g)とたんぱく質(10g)を含んだ食品を補給すると循環血液量が増え発汗量が増し、より効果的に暑さに慣れるという研究結果もあります(公益財団法人日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」より引用)。これは牛乳であれば 300cc 程度ですから、手軽にできる方法のひとつですね。
食事でできる水分補給として、「スープ類」がオススメです。夏は、冷たいスープ、じゃがいもやかぼちゃの冷製ポタージュや、さば缶を使った夏野菜をたっぷり入れた冷や汁、ガスパチョなどもおすすめです。
私が日頃サポートしているプロサッカー選手も、「冷たいスープ」を上手に活用しています。ぜひお試しください。