諸説ある中で、ダイエットや健康と深い関係がある「体内時計」を正常化するのに効果があることは明確です。朝食をとることは生活習慣病の予防や、太りにくい体質を作るためにも有効です。今回は、朝ごはんの「意味」と「習慣化」についてお伝えします。
準備の時間も 有効活用
起床時、体温が約1℃下がっていると言われています。朝食は、下がった体温を上げ、脳や内臓の働きを活発にするのが朝食です。カラダにスイッチが入り体内時計が正常に働きます。「代謝」も正常に行われることが多いので、太りにくい体質を保っていくリズムができます。人のカラダは空腹時間が長いほど次に入る食事を体脂肪に変えようとする「飢餓対応の働き」が起こります。つまり朝食を抜く習慣が続くと、次の食事の際に血糖値が急上昇し、少ない摂取カロリーでも体脂肪がつきやすくなる=肥満体質になることがあるのです。
では、忙しい朝に「朝食のための隙間時間」を作るため、出勤前の工程を振り返ってみましょう。例えば「布団から出る→着替える→身だしなみを整える→忘れ物の確認→出発」というルーティンの途中に朝食を入れ込んでみます。
- 布団から出る
- ★レンジに料理を入れる
- その間に着替える
- ★朝食
- 身だしなみを整える
- 忘れ物の確認
- 出発
といった具合に、キッチンでただ待ってる無駄な時間ができないよう、 手順を工夫するとよいでしょう。
“ 糖質とたんぱく質 ”を優先して摂ろう
脳のエネルギー源となるは「糖質」だけ。朝食では体内時計を正常に働かせるための「たんぱく質」 と共に糖質を優先して摂りましょう。
ごはんやパン、シリアルなどの穀物に、果物や牛乳、卵、肉魚などを加えるイメージです。ごはんと昨日の残りの味噌汁など、あらかじめ作っておいた料理を温めるのが一番お手軽。味噌汁を沸騰させて卵を落とすだけでも、簡単にたんぱく質を追加できます。洋風なら、ごはんをスープで煮てリゾット風に。顆粒コンソメを溶いたスープに、刻んだ野菜や ベーコンなどを入れて5 分ほど煮込み、トマトジュースとご飯を入れて、さらに軽く煮立てます。 仕上げに卵を落としたり、チーズをトッピングしたりするのもオススメです。毎日続けられる工夫で朝食を習慣化することが、健康で太りにくいカラダづくりにつながります。
朝食は、「夕食の食べ方のバロメイター」。
朝お腹が空かないというのは、夕食が多すぎたり、 お酒を飲み過ぎていたり、夕食時間が遅かったりと食生活の不規則さが関係している場合が多いもの。自分のカラダの性質や適量を把握することが大事です!